龍頭をあしらった三手先組み物。
満願寺チェックポイント
- 観音堂、天井の梵字
- 鐘楼
- 慈光殿
- 奥の院
- 大悲の滝
満願寺について
満願寺は、天平勝宝2年(750年)に勝道上人が開山したと伝えられていますが、現在の本堂(大御堂)は、 明和元年(1764年)の「大御堂再営記并序」に残された記録から、その当時のものとされています。
満願寺案内図
満願寺仁王門
出流山の扁額のある仁王門にはいたるところに彫刻が施されています。
ほこりをかぶってしまっていますが、金剛力士像の阿形・吽形の力強い体もよく表現されています。
薬師堂
満願寺鐘楼
満願寺の鐘楼は他とは違う造りの鐘楼です。
中国やインドの建物を参考に昭和時代に造られたそうです。
それでも屋根のかどには鬼瓦がつけられています。
満願寺大御堂
建物の構造は、五間四方で向拝三間をもち、屋根は軒唐破風をもつ入母屋造りの銅板葺きです。 また建物全体は弁柄漆塗りで、彫刻には彩色を施し、さらに要所を黒漆塗りと豪華絢爛たる飾金具で壮厳さを漂わしています。
内部は、内外陣に分かれ内陣に須弥壇を設け、本尊は千手観世音菩薩、左に勝道上人、右に弘法大師を祀っています。更に一番右側には不動明王と思われる仏像が置かれています。
構造及び手法は、本格的な仏殿様式で、江戸時代後期の装飾手法とともに、この建物の大きな特徴です。
中央の厨子の前に千手観音の前立観音が置かれています。
天井には沢山の梵字(仏像の種子と思われる)が書かれています。
信徒会館
信徒会館を過ぎて、納経所の前には「開運厄除の厄割りの石」があります。
「恋人の聖地認定記念」
出流山は栃木市恋人の聖地に認定さたそうです。それを記念し、「永輪の鈴」(とわのすず)を作成されました。恋人同士やご夫婦でお互いの幸せが永遠に続くよう祈りを込め、信徒会館手前にある参道の夫婦カヤの木に結びます。500円
慈光殿
奥の院
奥の院へは入山料(大人300円・小学生以下200円)を指定の箱に入れて入山します。
奥の院へ向かう途中に如蓮堂と女人堂(大師堂)があります。
如蓮堂は、満願寺の外護に尽くした信者の位牌堂です。
女人堂内には弘法大師造が安置されています。この上にある大師の霊窟は女人禁制だったため女性はここで合掌したそうです。
奥の院の御堂の側面には三面六臂大黒天と十一面観音菩薩・右の大師様はおそらく勝道上人かと。
奥の院は鍾乳洞となっていて、十一面観音菩薩がうしろ向きになっているお姿だそうです。
観音菩薩の説明絵には、手前の地面は「四十八海の島々」と「黒瀧」「白瀧」、その上に「八葉の伏せ蓮華」がありその上に「十一面観音 後姿」がありその左には「三面六臂大黒天」右には「開山勝道上人」、右側には「観音のお宝袋」、左上には「子育延命地蔵」があります。
御朱印
宝印 蓮華座に火炎宝珠に梵字「キリク」千手観音の種子
墨書 奉拝 出流山 大御堂 満願寺
寺院情報
宗派 | 真言宗智山派 |
山号 | 出流山 |
寺院名 | 満願寺(出流観音) |
御本尊 | 千手観音 |
御真言 | オン・バザラ・タラマ・キリク・ソワカ |
御詠歌 | ふるさとを はるばるここに たちいづる わがゆくすえは いづくなるらん |
公式HP | https://idurusan.com/ |
住所 | 栃木県栃木市出流町288 |
電話 | 0282-31-1717 |
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