坂東札所第二十八番 龍正院(滑河観音)

龍のしめ縄

この札所は成田空港に近いこともあり1分おきくらいに飛行機が飛んできます。
飛んでくるたびに見上げてしまいます。

話は変わりますが上の掲載写真、仁王門のしめ縄を見たとき、信濃22番札所仲仙寺の神願様を思い出しました。とてもよく似ています。
この縄は龍正院の龍になぞらえられ、山を象徴する蔦をからませて龍が山(滑河山)を守っていることを表わしているそうです。

龍正院チェックポイント

  • 仁王門の〆縄
  • 宝篋印塔

龍正院縁起

 この地では、時ならぬ冷害にあい、為に穀物は実らず人々は飢えに横たわるものが続出する有様であった。城主小田将治公はこの悲嘆を見聞され、金銭五穀を施し、更に観世音を念じられて法華経を読誦された。その結願の日に「朝日姫」を名乗る少女があらわれた。「汝の願いごとかなうべし」と、小田川辺に案内して忽然と姿を消した。河中を見ると一人の老僧が船を浮べ、衣を網となしてひいたと思うや小さな観音像をすくいあげた。老僧は将治公に観音像を与え、「この渕より湧く乳水をなめよ(滑河の由来)」と教えて立ち去った。そのお告げのとおり尊像を奉持し、堂宇を建てお祀りすると、気候も回復し五穀も実り、人々は蘇生の思いをしたという。
 爾来霊験いよいよ高く、延命開運、安産子育の観音として法灯の輝くこと一千百八十有余年に及んでいる。(パンフレット資料より)

龍正院案内図

龍正院案内図

境内には、主な建物のほかに、ぼけ封じ道祖神宝篋印塔(享保三年、小幡内匠の作)、夫婦松・芭蕉句碑などがあります。

龍正院仁王門

龍正院仁王門
龍正院仁王像

仁王門は飛弾大隅の作といわれ、三間一戸の八脚門、茅葺寄棟造りです。一尺六寸、十六角形の柱十二本を用いた簡素にして端麗な門です。室町時代の文亀年間に再建。和様を主体に禅宗様を加えた折衷様式とのことです。
安置されている仁王像は他でよく見る仁王様と少し雰囲気が違います。

弁天堂・子安観音堂・地蔵堂

弁天堂・子安観音堂・地蔵堂

写真手前から弁天堂・子安観音堂・地蔵堂(一番奥の大きい建物)と並んでいます。

地蔵尊

地蔵堂内には中央に地蔵菩薩、左右に閻魔大王と奪衣婆手前に2党の馬が置かれています。
もしかしたらこの馬が本堂に飾られていたという馬なのでしょうか?

大師堂

大師堂

中には大師さまの像が3体安置されています。

龍正院本堂

龍正院本堂

堂内は中央に前立の十一面観音像、左に不動明王像・右に毘沙門天像。
左右には伝教大師と思われる絵と不動明王像があります。

龍正院本堂

本堂は銅板葺き、方五間入母屋造りで、擬宝珠高欄をつけた切れ目縁を四面に巡らしています。
参詣する人々が、観音様の慈悲に間近に触れられるように、正面三間の入口には扉などがなく外陣には建具もありません。外陣の鏡天井には、左右に迦陵頻伽、中央には龍。欄間部分の中央には笙や琴を奏でる天女、両脇には迦陵頻伽が彫刻されています。また内陣の格天井には草花が描かれています。
棟札の写しや部材墨書により、元禄十一年の建立とわかっています。

釘付けされた絵馬
滑河観音本堂の正面入り口の右と左、軒下近くに絵馬が一頭ずつ飾られていました。絵馬といっても額縁入りの板に描かれてはおらず、木彫りの立体彫刻です。もとは白馬と青毛に塗られ、左甚五郎の作ともいわれています。
昔、この絵馬から夜な夜な馬が抜け出し、近くの源田野に草を食べに行き、田畑を荒らしたり、地元の飼い馬と喧嘩したりしました。困った里人が住職に訴えたところ、住職は絵馬を今のように高いところに上げて釘付けにしました。それ以来二匹の絵馬は動かなくなり、里人も安心したといわれています。

似たような伝説に坂東9番札所・慈光寺観音堂の「夜荒らしの名馬」というのがあったのを思い出しました。

御朱印

御朱印

宝印 蓮華座火炎宝珠
   中央に「キャ」十一面観音の種子
墨書 下総国
   「キャ」観世音
   滑河山

寺院情報

宗派天台宗
山号滑河山
寺院名龍正院(滑河観音)
御本尊十一面観世音菩薩
御真言オン・ロケイジンバラ・キリク・ソワカ
御詠歌音にきく 滑河寺の 朝日ヶ渕
あみ衣にて すくふなりけり
公式HPhttps://namegawakannon.jp/
住所千葉県成田市滑川1196
電話0476-96-0217

アクセス

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