
大谷寺チェックポイント
- 大谷観音(千手観音)
- 釈迦三尊・薬師三尊・阿弥陀三尊
- 弁天堂
- 平和観音
大谷寺について
大谷観音の縁起
その昔、この辺り一帯は大小の岩が、まるで屏風のようになっていて、その中は広く平らに広がり大谷と呼ばれていました。
岩下からは水が湧き出して川となり、自然が作った城のようでした。この中には毒蛇が住んでいて、時々毒水を流し出し、鳥獣虫魚がこれに触れると、たちまち死んでしまったため、ここを地獄谷と呼んでいました。
人間がこの水に触れると病気になり、最悪の場合は死に至り、五穀は枯れ草木もしぼみ人々は苦しみ、この地を捨てようとしていました。
時に大同、弘仁(810年~)の頃、弘法大師が東国巡錫の折この話を聞き、里人のうれいを除こうと毒蛇の谷に入って行きました。人々はこれを聞いて喜びました。十余日の後、谷から大師が出てきて、毒蛇を退治したと告げて立ち去って行きました。人々が谷の奥に入り中の様子を見ると、高い岩山に光り輝く千手観音が彫ってありました。観音の光明は山谷を一面金色に変えました。人々は弘法大師の不思議な力に感謝し、大師の偉業を貴み観世音に帰依して仏教を信仰する者が増えました。これが大谷寺の始まりです。とのことです。(拝観パンフレットより抜粋)
大谷寺案内図

大谷寺仁王門

普門客と書かれた扁額のある仁王門。
仁王門を潜り抜けるとご詠歌が書かれた額と鰐口が取り付けられた建造物があります。
大谷寺五輪塔

南側にある門(閉めきり)の入り口右側には五輪塔が並んでいます。
大谷寺観音堂


観音堂内は撮影が禁止されているため写真での紹介ができません。
石造千手観音菩薩立像(大谷観音)
堂の中に入ると、正面の大岩壁に、大谷寺の本尊である千手観音 (大谷観音)が、高浮彫にされている。千手観音は、千手千眼観自在菩薩といわれ、千の手をもち、それぞれの手に眼をもって衆生を救済するのが本願とされている。
豊かな頬・水平に張った肩・広く厚い胸、 そして合掌して視線を永遠の彼方に投げて立った姿は、雄渾さと静寂さをかもし出している。この雄渾さと静寂さが、 天平時代から平安初期における仏像の特色である。光背は宝珠形のもので、 壁面に放射状に造形され、脇手の外側を大きく包んでいる。この菩薩像は、弘法大師一夜の作と伝えられている。
平安時代初期の作像高 389cm
はじめは、岩の面に直接彫刻した表面に赤い朱を塗り、粘土で細かな化粧を施し、更に漆を塗り、一番表には金箔が押され金色に輝いていました。最新の研究では、バ―ミヤン石仏との共通点が見られることから、実際はアフガニスタンの僧侶が彫刻した、日本のシルクロ―ドと考えられています。
脇堂の石仏群
脇堂には釈迦三尊・薬師三尊・阿弥陀三尊の順に石仏が彫られています。
弁天堂


弁天堂の脇には白蛇が2匹います。
参拝後には白蛇の頭に触れるようにとパンフレットに書かれています。
石仏群


観音堂の右側の壁面には四国八十八か所の写し観音の石仏などが置かれています。
壁の割れ目の奥にもよく見ると石仏があります。
平和観音

太平洋戦争の戦死戦没者の供養と、世界平和を祈って彫刻された、高さ27メ-トルの観音像です。
そばに階段が設けてあり。胸元くらいの高さから拝観することができます。
御朱印

宝印 蓮華座火炎宝珠に梵字キリク(千手観音)
墨書 天開山 千手大悲殿 大谷寺
寺院情報
| 宗派 | 天台宗 |
| 山号 | 天開山 |
| 寺院名 | 大谷寺(大谷観音) |
| 御本尊 | 千手観世音菩薩 |
| 御真言 | オン・バザラ・タラマ・キリク |
| 御詠歌 | 名を聞くも めぐみ大谷の 観世音 みちびきたまへ 知るも知らぬも |
| 公式HP | http://www.ooyaji.jp/ |
| 住所 | 栃木県宇都宮市大谷町1198 |
| 電話 | 028-652-0128 |
アクセス
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