西明寺チェックポイント
- 三重塔
- 笑い閻魔
- 観音堂内の仏像(拝観料が必要)
- 舟形石
- 西明寺大師堂
西明寺案内図
案内図にある数字は坂東33観音の石仏です。
20番の石仏が無いのですがよく考えたら、ここは20番の札所でした。
西明寺仁王門(楼門)
この楼門は 延徳元年(1489)に着工し10年を要して完成したものと伝えられます。屋根は茅葺きで入母屋造りです。斗供や蟇股等に室町時代の特徴がよく表われています。また唐様の形式をよく残した貴重なものです。
仁王像は阿形・吽形ともに迫力のある金剛力士像です。
三重塔
天文12年(1543年) に西明寺城主益子家宗が建立したものと伝えられています。 初層は和様、 二層は折衷様、三層は唐様の三様式による三間三層造りです。
頂部の水煙は独特の形をしており、関東以北で最も古い塔のひとつです。
文化財紹介の案内板には
「この三重塔は天文7年(1539)頃の完成と考えられている。この塔の大きな特徴は屋根が板屋根となっていることで塔としては、日本唯一のものである。また彫刻等に室町時代の特徴を残している。」と書かれていています。
西明寺鐘楼
この鐘楼は二間四方の宝形造り茅葺きで江戸中期の建立と推察されています。装飾彫刻も少なく単純な構造ですが、この式のものは県内では他に類がなく独特のもので古式に倣って造営されたものと思われます。
西明寺観音堂
観音堂への階段を登ったところに舟形の石が敷き詰めてあります。
観音堂は五間四方寄棟造りで屋根は茅葺き形鋼板葺きです。前面一間が吹き抜きとなっています。 元来室町時代の建造でしたが江戸初期の火災で焼損し元禄15年(1702)に再興されたものです。彫刻、彩色など江戸文化の華やかな面が表われています。
堂内を拝観するには、納経所で拝観料を払うと堂内への入り方を教えてくださります。
堂内の天井には絵が描かれているのですが、かなり黒ずんでしまっています。
中央厨子の前に前立観音の十一面観音が置かれ脇侍として左側に勢至菩薩、右側に不動明王があります。更に右側には如意輪観音・延命地蔵・毘沙門天・馬頭観音・弘法大師他安置されています。
中央より左側には、千手観音・准胝観音が安置されています。
閻魔堂
非常に珍しい笑い閻魔です。
正徳4年(1714年)に建立し、寛保3年(1743年)に再建したものです。寄棟造り かや葺きで簡素な建造物です。堂内には五体の仏像が並んでおり、その面相は、それぞれの仏の様相をよく表しています。
大きくあけた口から長く出た舌の様子からあたかも笑っている表情にみえるため「笑い閻魔」と人々に親しまれています。 閻魔像としては巨大さにおいて(像高2.5メートル) 全国一を誇るものと思われます。
西明寺大師堂(弘法大師)
御朱印
宝印 蓮華座に火焔宝珠、
梵字「キャ」十一面観音
墨書 奉拝 獨鈷山 十一面観世音 西明寺
十一面の文字のデザインが素晴らしいです。
音の字も素敵です。
寺院情報
宗派 | 真言宗豊山派 |
山号 | 獨鈷山 |
寺院名 | 普門院 西明寺(益子観音) |
御本尊 | 十一面観世音菩薩 |
御真言 | オン・マカ・キャロニキャ・ソワカ |
御詠歌 | 西明寺 ちかひをここに 尋ぬれば ついのすみかは 西とこそきけ |
公式HP | http://www.fumon.jp/saimyoji/ |
住所 | 栃木県芳賀郡益子町益子4469 |
電話 | 0285-72-2957 |
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