坂東札所第十一番 安楽寺(吉見観音)

安楽寺

安楽寺チェックポイント

  • 厄除だんご
  • 左甚五郎作「野荒しの虎」
  • 三重塔
  • 八起地蔵尊
  • 吉見観音

安楽寺について

岩殿山安楽寺は坂東十一番札所で、真言宗智山派に属し、古くから「吉見観音」の名で親しまれています。今から約1300年ほど前、行基菩薩が岩窟に観音像を安置したのがはじまりと言われています。
平治の乱後には、源範頼がこの地を領するようになり、本堂と三重塔を建立したと伝えられていますが、天文年間(約450年前)の上杉憲政と北条氏康の松山城合戦に際し、すべての伽藍は焼失してしまいました。
現在の本堂は寛文元年(約340年前)に再建、五間堂の平面をもつ密教本堂で、江戸時代前期の建築様式を伝える貴重な遺構です。また、堂内の欄間には左甚五郎の作といわれる「野荒しの虎」も納められています。

安楽寺案内図

安楽寺案内図

参道石仏

参道石仏

駐車場から参道へ入る右側に地蔵札の貼られたたくさんの石仏があります。
参道進むと左手に厄除けだんごのお店があります。

厄除けだんごのお話
昔ある村で疫病が流行ったそうです。
大変困った村人が観音さまにお願いして助けていただこうと、おだんごを作りお供えして「病気がなおりますように」と、一心にご祈願したそうです。
その帰りに、おそなえしたおだんごを下供げぐ(仏さまのお供えを感謝していただくこと)としていただき、分け合って食べたところ病気が治ったそうです。
それ以来、観音さまへお礼参りをするようになったそうです。(案内板より一部抜粋)

安楽寺仁王門

安楽寺仁王門

仁王門は元禄十五年(約300年前)に再建された三棟造りの八脚門という建築様式で、内部に仁王像二体を安置しています。

六地蔵堂

六地蔵堂

仁王門右手に六地蔵堂があります。
お地蔵さまに「奉納百地蔵尊二世安楽之為也」の地蔵札がたくさん貼り付けられています。

吉見大仏と山王社

吉見大仏と山王社


薬師堂と百観世音堂

薬師堂と百観世音堂

写真手前の赤い建物が薬師堂で奥に見えるのが百観世音堂です。薬師堂の中は見えませんでしたが、百観世音堂内には観音様がたくさん安置されています。

安楽寺観音堂

安楽寺観音堂
観音堂扁額

向かって左側の欄間に左甚五郎作「野荒らしの虎」、中央左上に観音様らしき仏像があります。
堂内手前左側に大黒天、更に左に賓頭盧さま。右側には「西吉見国民学校」の看板が置かれていました。中央奥に大きな厨子がありその前に前立観音があります。
朝観音のかけ札が右側にあり柱には「十方国土慶心現」
天井まわりにはたくさんの絵馬が奉納されています。

天の岩戸

天の岩戸

観音堂の裏に天の岩戸があります。正面には大日如来像が置かれています。

三重の塔と太子堂

三重の塔と太子堂

三重塔は本堂よりも古い寛永年間の創建で、全体的に簡素な意匠ながら和様様式で統一された江戸時代初期の貴重な遺構です。

八起地蔵尊

八起地蔵尊

御朱印

安楽寺御朱印

宝印 蓮華座と火炎に梵字「サ」聖観音の種子。
墨書 岩殿山(梵字サ)正観世音 安楽寺

寺院情報

宗派真言宗智山派
山号岩殿山
寺院名安楽寺(吉見観音)
御本尊聖観世音菩薩
御真言オン・アロリキャ・ソワカ
御詠歌吉見よと 天の岩戸を 押し開き 大慈大悲の 誓いたのもし
公式HPhttps://yoshimikannon.jp/
住所埼玉県比企郡吉見町御所374
電話0493-54-2898

アクセス

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