明智寺

秩父札所九番 明智寺

 明智というと私は真っ先に明智光秀を思い浮かべますが、ここ明智寺は建久二年(1191年)、明智禅師が堂宇を建立し恵心僧都作の如意輪観音像を安置したことから明智堂と呼ぶようになったそうです。

明智寺あけちでらチェックポイント

御朱印目的だけで訪れると見ておきたいところに気付かず帰ってしまいます。
明智寺で是非見てほしい場所や建物をリストアップしましたので拝観の参考にしてください。

明智寺について

 天正のころ貧しい少年と盲目の母がいた。観世音のお告げで小堂で観音経の二句を唱えると母の目は開いた。この霊験を後世に伝えるため領主は山号を明星山と名付けたそうです。

 明智寺は建久2年(1191年)明智禅師の開創と伝えられるそうです。江戸時代の観音堂は札所五番語歌堂と同時代同形式、3間5尺4面で建立されたが、明治16年(1883年)落雷により焼失ましたが、平成2年に現在の観音堂が再建されました。
 当寺は安産子育ての観音さまとして広く知られており、1月16日の縁日には各地より女性参詣者で賑わいを見せているそうです。境内には室町時代の板石塔婆や、その昔女性の願いを納めたと云う石碑「文塚」(道標を含む)があります。(教育委員会看板の情報)

明智寺境内案内図

境内案内図

明智寺境内の案内図、チェックポイントです。だいたいの位置を図にしてみました。どこにあるのかわからない、見過ごしたなんてことの無いように作りましたので参考にしてください。

地蔵菩薩さま

お地蔵様

入口に佇むお地蔵さまと足元にもかわいいお地蔵様

青石板碑

青石板碑

向かって一番右は 阿弥陀如来を表す梵字「キリーク」の異体に見えます。
中央はよく見えないですね。阿弥陀三尊??? 右下「サ」観音菩薩 中央「キリーク」阿弥陀如来 左「サク」勢至菩薩 のように見えるだけかもしれません。
後日再度確認に行きましたら一番右も左も中央の梵字のそれぞれ右下左下に梵字が書かれていました。
どちらも阿弥陀三尊のようですね。

この塔婆の後ろにも馬頭観世音などいくつか石塔が祀られていました。

何やら文字が刻んであるのですが読めません。どなたか教えてください。

圓寂□寶?と刻まれてるのでしょうか。

己待塔? 巳待塔?
どっち?

観音堂

観音堂

観音堂の中で如意輪観音様が待っています。

文塚

文塚に書かれている文字 よく読めませんので違っていたらごめんなさい。
右側より 鈴木氏娘也 ??? 心求 はま
西備?大阪新?町稲澤氏妻
於江戸三十二歳卒俗名さち
帰寂 文塚  寶永元??
      樹?院負山??
      六角堂??
七??江戸北八町???
ひだり十番
説明版がどこかにあったようですが気が付きませんでした。(坂道散歩さんのブログより)

安産祈願の絵馬が奉納されています。

文塚の由来
 明智寺は建久二年(一一九一年)明智禅師が開創 人皇六十六代一條天皇の御后寛弘年中御懐胎し難産に及び苦痛転動 恵心僧都が勅命を蒙り御長さ九寸一分の香木に如意輪観音の尊像を彫刻し御産平安の御祈り有る慮に御后御心地健かにならせ給ひやすやすと皇子誕生成為ひ武州横瀬の地で女人難産の苦を救ひ永く衆生の群類を利益せんと告終わるなり
以后女人の苦を救う為願ひを書いて納めたのがこの文塚で宝永元年六月(一七〇四年)建立 写経習字等の下書の供養又学業の向上就学願いの成就と家庭の繁栄安全幸福と平和を祈念する

子育て観世音

子育て観音

観音霊験記と御朱印

横瀬の兵衛
天正の頃、横瀬の里に兵衛といふ稚者あり
家貧しきなかに盲の母一人をもち養ふべき業もなくて此寺の林に来て菓を拾ひて糧とせしに一日兵衛が菓を拾ひ居たる所へ老僧きたりて、母の病ひを愈さんと思わば此妙文を唱へさせよ
則ち無垢清浄光恵日破諸闇の二句を授け□ければ兵衛ありがたく思ひてその文を母に教へて、
その日この観音堂に通夜をいたしけるに暁にいたりて内陣より明々たる星とび出て母の頂を照すがいなや眼たちどころにひらき母子とも驚きかつ喜びて本尊を厚く拜みつゝ皈るがはやくこのこと諸人に志 兵衛が孝心を感じて田畠を賜わりまた此本尊の利益を末世にしらしめんと其時より明星山と名づけられたるは不思議の霊験なり

横瀬の兵衛ひょうえ (秩父三千女掲載文)
孝行息子が盲目の母を連れてお堂にて
経を唱えると明星がとび出し母の目が開く

墨書き 明星山 如意輪大士 明智寺
三宝印 佛法僧寶

寺院情報

宗派臨済宗南禅寺派
山号明星山
寺院名明智寺
御本尊如意輪観世音菩薩
御真言おん はんどめい しんだまに じんばら うん
御詠歌めぐり来て その名を聞けば あけち寺
 心の月は くもらざるらん
住所埼玉県秩父市横瀬2160
電話0494-24-3125

駐車場

専用駐車場のようにはなっていませんので、皆さん邪魔にならないように端に止めています。

お手洗い

休憩所

納経所の脇にも腰掛できる縁側がありますが、その傍に休憩できる東屋があります。

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