嵩山については、以前吾妻三十三観音の情報を集めている時に中之条町HPの嵩山三十三番観世音がヒットし、その存在を知りました。
嵩山の登山をしようと思ったきっかけは、現在巡礼中の坂東札所・信濃札所が遠く日帰りはきついため近くで出かけられるところを考えたとき、一度登ってみたいと考えていた嵩山に行ってみようと思いました。予習では観音さまは近寄れないところや高い所にあったりと色々な場所に鎮座しているようですので、写真を撮って紹介しようと考えていました。【撮影した写真のスライドショー】
嵩山は五反田村の信仰の山で死んだ人の霊があつまる所として山全体を信仰した霊山とのことです。
嵩山三十三観世音巡りガイドマップ
中之条町のホームページで紹介されている嵩山三十三観音地図は背景に写真がありプリントすると見づらいので加工してガイドマップを作成しました。
登山途中の所々に表示されている案内地図と違う部分もあったので、修正して次回の登山にも利用できるようにPDFにしました。
嵩山ハイキング (令和6年11月10日)
道の駅 霊山たけやま
登山道入り口
車を「道の駅 霊山 たけやま」の広い駐車場に止め巡礼の開始です。
いきなり表登山道の入り口がわからず、鳥居の前を通過してしまいましたが。アプリのヤマレコで位置情報を見たら通り過ぎていたので、戻ってみると鳥居の前に登山口の看板を発見しました。
馬頭観世音の石仏を左手に鳥居をくぐり進んで行きます。
1番観音
登り始めてすぐ右手に1番の観音様がでてきます。
ここから先はジグザグの斜面を登っていきます。途中太陽の光によってハートの形をした影が木に映し出されるという場所があります。写真を撮る人にとっては目印になっている赤いハートは良し悪しかもしれませんが。
案内板によると出現時期は12月3日頃から1月20日頃までの13時20分頃から45分頃までのようです。
その時期に登られる方は必見ですね。
2番観音
表登山道から右へ少し下ったところにあり蝙蝠穴の中に佇んでいます。
3番観音
表登山道から2番への道より少し進んだところを左に登ったところにあります。
この先さらにジグザグの登山道を進みますが、このジグザグに登っていくところが登りの大半と言ってもいいくらいですので、頑張りましょう。
8番観音と9番観音
登山道のすぐそばです。
10番観音
登山道より右に少し登ったところにあります。
少し登ると天狗の広場という場所に出ます。
右へ進むと中天狗・大天狗へ行けますが、ここを左に進み小天狗を目指します。途中東屋があり、ここまで登ってきた疲れた体を休めるようになっています。
ここから右側に進む道には6番・7番の観音さまの案内看板があります。
小天狗へ登り始める手前に左へ進む道があり不動岩へと続いています。
ひとまず昼食前に4番5番6番7番を順拝してきます。
4番観音
岩場に佇む観音さま
それぞれ観音さまの近くに番号札があるのでわかりやすいです。
上は断崖となっています。
5番観音
5番観音は右の岩壁の高いところに位置して、そばに行くには道のない斜面を登ります。
不動岩の鎖場
4番観音・5番観音の先には不動岩があります。
ここは鎖場となっていて鎖につかまって登ると上でお不動様が待っています。
不動岩から小天狗へ回り込む道の途中に石門がありさらに先に6番観音・7番観音があります。
石門
6番観音・7番観音
小天狗の大鳥神社
小天狗からの見晴らし
あいにくの曇り空でしたが、登ってきた達成感もあり素敵な景色でした。次は晴れた日の写真に入れ替えたいと思います。
昼食を済ませたのち天狗の広場を真っ直ぐ進み中天狗方向を目指します。
途中右手に東屋と三社神社があります。
さらに進んだところで右へ進み弘法の筆跡へ進みます。
弘法の筆跡
看板はありますが、説明が無いのでどれの事かわかりませんでした。
中天狗・石尊社
小袖の渡し
26番観音
実情の平(嵩山城本丸跡 西国秩父観音群)
「実城の平」は城の中心の意で「本丸」を「実城」と呼ぶそうです。無常の平ともいうそうです。
永禄8(1565)年11月、武田信玄方の「真田幸隆」に攻められ嵩山城は陥落。若き城主、城虎丸は山から飛び降り自ら命を絶ち、女性や子供も後を追ったという悲話が伝わります。この戦いの犠牲者の供養と霊山嵩山への信仰のため元禄15 (1702)年から坂東・西国・秩父の嵩山百番観音が建立されました。ここには西国・秩父観音71体 観音70体、阿弥陀如来1体)が安置されています。(案内看板より)
この先に東屋があり、沢山の人がいました。
少し先には経塚と大天狗の登り口がありますが、左の道を進んだところにある5体の観音さまを、目指します。
烏帽子岩
中央に27番の案内が見えます。
27番観音
しばらく細い山道を進むと烏帽子岩の看板があります。
右側へ戻る方向の道を登っていくと27番観音にたどり着きます。こちらの観音さまは少し高い所にあり、すぐそばへ行くのは困難ですので、離れたところから礼拝します。
この先の4体の観音さままでしばらく歩きます。
次の28番は山道から右下へ下ったところにありますが、やや危険な道ですので注意が必要です。
正面には五郎岩へ上る道がありますが、左へ進む道で29.30.31番の観音さまを目指します。
ここからはやや下っていく道となります。
一部トラロープにつかまって降りていく部分もあります。
マップ上は山道の右側に観音さまの番号が表示されていますので、右側に注意をしながら進みましたが29番に気付きませんでした。(戻ってきたときに気付きました)
一番奥の31番観音さまのところで行き止まりとなりましたが、感覚的には五郎岩を回り込んでいるので、そのまま進めば五郎岩の登り口にすぐたどり着くのではないかと思いましたが、ヤマレコで現在位置をみたら、そんなことはありませんでした。
28番観音
29番観音
30番観音
31番観音
目的の観音さまに逢えましたので山道を戻り、五郎岩に登りました。
五郎岩より大天狗を望む景色
五郎岩から戻って大天狗に登りたかったのですが、比較的人が多かったのと、この後順拝する観音さまがまだたくさんあったので、経塚のところから東登山道を下ることにしました。
途中左には、落石危険のため立入禁止の案内がありました。暫く登山道を下っていくと写真付きの現在位置を表示した案内板がありました。すると21番から25番の観音さまよりずいぶん下までおりて来ていました。周りを見渡すと数人の団体が崖側を歩いているのが見えたので、きっと立入禁止のところから入ったのだと思いました。そこで立入禁止のところまで戻り入っていくつもりでしたが、途中崖の方へ進むことができる道に気付きました。
他の観音さまには、入っていく道のところに案内看板が立っているのですが、ここにはその表示が無いので見落としてしまいました。
脇道を進むとすぐに24番の観音さまが待っておられました。ここからは23番・25番・22番、少し離れて21番の順に並んでいます。
通行止めの先に見える崖
24番観音
23番観音
25番観音
25番の観音さまのそばに一升水と書かれた案内板があります。
どうやら上から落ちてくる水が溜まるようです。中を覗きましたが、ちょっと飲めそうもない感じでした。
22番観音
21番観音
脇道から5体の観音様に逢ってから下ると東登山道に合流しました。ここにも立入禁止の表示がありました。
そこからさらに下ると弥勒穴の案内看板が立っていて左に進む脇道があります。
20番の観音さまは弥勒穴の中におられますが、そこへ行くには鎖を登ってから横へカニ歩きしてたどり着きます。
鎖場
20番観音
弥勒穴
穴の中に20番観音「南無導師弥勒菩薩」 (「みろくさんが安置されている」)
「みろくさん」は、古くから「夫婦円満の神」と信仰があり、娘が年頃になって嫁入りが決まると嫁入り前に母親が連れてお参りにいったといわれている。
また、「穴の神」とも言われ、人体にある目や耳、鼻、口等ありとあらゆる穴 関する病気(中耳炎や吹出物等)に対して御利益があったとされた。
このような理由から、お産についても御利益があるとされ、「お産の神」「女性の神」としても崇められ、昭和初期頃まで、お産前にお参りにきた者があったとのことである。(案内板より)
このあと18番の観音さまを目指してまた山道を登ることになるのですが、20番のそばにあるはずの19番を見忘れたことに気付きませんでした。
18番観音
17番観音
18番の観音さまは、山道からは見えず少し山際を登るとわかります。
16番観音
槌岩の看板(14・15番の場所)
16番の観音さまは、山道から右へ進む案内看板があったので、その方向の道から山際を登っていきました。ここは思ったほど近くにはなく結構登りました。後で気が付きましたが、胎内くぐりへ進む山道をもう少し進めば鎖場があり、そこを登れば16番の観音さまのすぐそばにたどり着くことができます。
ただ観音さまへ進む目印としてピンクのテープが木に着けられているようですので、わかりづらい所ではピンクを目印に進むと良いと思います。
14番観音
15番観音
槌岩の看板がある場所に14番と15番の観音さまが鎮座しています。
槌岩は、山道をおおいかぶさっているこの岩のことだと思いますが、マップ上には南の方に槌岩という山が表示されていますので、どちらを案内しているのか疑問です。
11番観音・12番観音・13番観音
11番から13番の観音さまは、胎内くぐりの場所にあり、胎内くぐりをするためには鎖場を登っていくことになります。
今回は迂回できる道から10番の観音さまへ進むつもりでしたので、胎内くぐりはせずに迂回路を進みました。
胎内くぐり
迂回路の途中に分かれ道らしいところがあり、恐らくこれが表登山道への近道だろうと思い、少し進みましたが、そこから先はかなり下へ落ちて行くような道だったので諦め、遠回りでも三社神社へぬける安全な道を進む事にしました。
しばらく進むと、なんと10番の観音さまが出てきました。どうやら通って来た道が近道だったようです。間違っていた凄い道を進んでいたらいったい何処へ導かれたのでしょう。山は怖いですね。
その後はジグザグの表登山道を下り無事、道の駅たけやまの駐車場に到着です。
次回は辿り着けなかった、19番、32番、33番と大天狗を天気の晴れた日に目指せたらと思います。
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