沼田坂東札所十一番 吉祥寺

参道に飾られた風鈴

吉祥寺に初めて訪れましたが、人の多さにちょっと驚きました。後で調べて気が付きましたが、吉祥寺百花園となっていて花の寺として観光スポットになっているようです。また恋人の聖地というサイトで紹介されてたりもしました。
参道左手に拝観受付所があり、ここで拝観料を払います。
拝観受付所からの参道には風鈴がたくさん吊り下げられていました。

山門

吉祥寺山門

両脇に仁王像が佇んでいるので仁王門という名称かと思いましたが、案内図には山門と紹介されています。

寺の入口に建てられたこの楼門は、禅宗修行の聖地と俗界を分離する意味を持っています。仏の悟りを習得するためには「空」「無相」「無作」という解脱のための三つの修行をしなければならず、この修行を「三門」というところから山門が転用されたともいわれています。(案内板より一部抜粋)


二階へ登る階段の脇には、なで大黒が置かれています。
二階には文殊菩薩と十六羅漢が安置されています。

文殊菩薩と16羅漢

文殊菩薩を中心に十六羅漢がおかれています。羅漢はもともと俗人であり、釈迦の到達した真理に、我々凡人を導くために存在した、信仰における永遠の追求者でありました。羅漢像は俗界から、不滅の真理を説く仏界への架け橋としてここに鎮座しています。

鐘楼

山門からまっすぐ進むと、左手に釈迦堂が見えます。右手には戻るような道筋で鐘楼があります。1回浄財100円で撞くことができるのですが、気が付いた時にはすでに釈迦堂を見た後になってしまったので撞くことを諦めました。
山門から右に行く通路があり、そちらへ進むと手水舎があり次に鐘楼へと進むので、そちらが当初の進む方向なのかもしれません。

釈迦堂

釈迦堂

釈迦堂内には釈迦三尊像と大きな般若心経版が置かれています。

納衣を通肩にし、禅定印を結んで蓮華座の上に結跏趺坐し菩提樹の下で静かに瞑想する姿の釈迦如来坐像、像高三尺四寸三分(約104cm)は、群馬県の重要文化財に指定されています。
細い眼、やや卵型の頭部、着衣の太めのひだ、などに南北朝時代の特徴がよく表れています。 仏師の系統は不明ですが丁寧に作られたもので、京都や鎌倉で作られたものである可能性があります。体部は檜の寄木造りで、頭部を体部に差し首にし、当初は肉身部には胡粉の下地が施され、その上に金泥を塗り、着衣部には漆箔を施してありました。如来の左は、獅子に乗った智慧を掌る文殊菩薩、右は白象に乗った理性を掌る普賢菩薩が安置されています。どちらも江戸期のもので、釈迦如来坐像と並んで重要なものとなっています。(案内板より)

しの木氏の札所巡りをみると、この釈迦堂に似た建物を観音堂と紹介されています。
元は観音堂だったのかもしれません。

本堂

吉祥寺本堂

本堂入口から入るとすぐ左手に納経所があります。ここで御朱印を戴けるのですが、参考までに沼田坂東三十三観音の御朱印があるか尋ねたところ、無いと回答されました。
その先には賓頭盧尊者(なで仏)と烏芻沙摩明王が安置されています。烏芻沙摩明王はトイレなどを浄化してくれる仏さまと認識していたのですが、説明には年老いた時に下のお世話にならないようにしてくれるようです。

そこを過ぎると撮影スポットの猪目窓があります。スマホを置いて撮影できるようにしてありました。
拝観受付所で確認したのですが、撮影禁止場所は無いとのことで本堂内など自由に撮影が可能です。

本堂からはきれいな庭園「臥龍庭」が望めます。

宝物殿

吉祥寺宝物殿

この宝物殿にある観音様のどれかが沼田坂東三十三観音十一番の御本尊かもしれません。

足をのばせば

岩観音菩薩磨崖仏群
少し離れたところに遠堂の岩観音があります。三十三の観音と弁財天が高さ25mに及ぶ凝灰岩に刻まれています。

岩観音菩薩磨崖仏群
岩観音菩薩磨崖仏群

造立当初の彩色された緑や赤の色が残り、洗練された技法と高い精神性の表現が、量感あふれる観音群となっている。 南北朝の戦乱のころ、北朝方の大友氏と南朝方の新田氏とで合戦が行われ、多数の戦歿者がでた。新田氏の末裔、新田郡脇屋村正法寺の僧「良圓」が、菩提を弔うために建立したとの記録が残っている。中央上部の龕の中には、秩父三拾四箇所と彫られ、札所としての信仰も見ることが出来る。(案内板より一部抜粋)

アクセス

境内案内図

吉祥寺案内図

札所情報

堂名如意庵
寺院名青龍山吉祥寺
御本尊唐仏宝冠観世音座像
御真言
御詠歌唐土の 仏もここに 吉祥の 誓いは日々に 照らす如意庵
唐土の 佛も此所に 吉祥の 誓は日々に 照す如意庵
もろこしの 仏も爰に 吉祥の 誓は日々に てらすめいあん
もろこしの 仏もここに 吉祥の ちかひは日々に てらすによい庵
HPhttps://kichijo-ji.jp/index.html
住所群馬県利根郡川場村門前 860
電話0278-52-2434

沼田坂東三十三観音霊場札所一覧

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