碩水寺は「信濃三十三番札所」の「十七番関昌寺」のご朱印所となっています。
碩水寺について
当寺は往古には真言宗の寺で裏山に覚応阿閣梨法印の塔があって大いに民俗信仰を集めていたと口碑には伝えている。
曹洞宗に改められたのは享禄年中(1528)当地の領主青柳近江守清長、伊勢守頼長父子が勢力をはっていた頃のことで、頼長が中興開基となり、南安曇郡有明の青原寺二世大如桂樹和尚を請じて開山となし、天文元年(1532)寺が創立され、以来二十五世を数えている。慶安二年(1649) 徳川家光将軍より九代に亘って十石の朱印地が与えられ寺格は高かった。
天明・文化と再度の厄難に遭い、現在の堂宇は、本堂(間口11間半・奥行九間)は文政三年(1820) 庫裡は文化十一年(1814) 山門は嘉永元年(1848)の再建で、棟梁は諏訪高部村藤森広八である。
山門は鐘楼を兼ねており、洞門江戸期の傑僧月舟宗胡禅師染筆の「龍澤山」の山号額が掲げられている。いずれも精巧な建築彫刻が施されてあり、四囲の風致と調和して昭和五十三年県より「環境保全地域」に指定されている。
本尊阿弥陀如来座(県宝)は、像高約三尺 寄木造 玉眼入、鎌倉期寛元二年の作で胎内に「寛元二甲辰卯月十二日奉造畢大仏師永実」の銘が記されている。
裏庭の片隅から混々と湧き出る清水が池に注がれ、静寂な禅味をかもし「碩水」の由来ともなっている。
参道入り口の碑より
案内図
参道入り口には、寺号標や庚申塔、不許葷酒入山門などがあります。
石段を少し登ると六地蔵ゆ宝篋印塔や歌碑があります。
六地蔵尊
豊川稲荷と山門
参道を進むと正面に豊川稲荷があります。のぞき穴? でしょうか、スライムの形をしています。
さらに石段を登ると立派な山門があります。
本堂
本堂手前左には聖観世音菩薩がおられます。
立派な彫刻です。
本堂の上部には十六羅漢さまが安置されています。
通路左奥には札所十七番関昌寺のご本尊「十一面観音菩薩」が安置されています。
寺院情報
宗派 | 曹洞宗 |
山号 | 龍澤山 |
寺院名 | 碩水寺 |
御本尊 | 阿弥陀如来座像 |
御真言 | オン・アミリタ・テイ・ゼイ・カラ・ウン |
御詠歌 | – |
住所 | 長野県東筑摩郡筑北村坂北1044-1 |
電話 | 026-366-2138 |
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