吾妻札所第八番 仙人岩窟(仙人窟)

仙人岩窟は岩穴の中に千手観音を祀ってあります。参道初めには杖が置いてあり到達するまでの大変さをうかがわせます。

仙人岩窟手前の石段

仙人岩窟の見どころ

  • 十八羅漢像
    十六羅漢はよくあるが十八羅漢は珍しい
  • 奥の院

仙人岩窟案内図

仙人岩窟案内図

仙人岩窟

仙人岩窟洞内

中央に聖観音さまを祀り左右に羅漢様が9体ずつ鎮座しています。

仙人岩窟十八羅漢

正面向かって左側の羅漢さま

仙人岩窟十八羅漢

正面向かって右側の羅漢さま

仙人岩窟聖観音菩薩

中央に鎮座する聖観音菩薩像

仙人窟の歴史
この洞窟は南面に向い観世音及び十八羅漢の石像があり、先住民族の穴居の跡ともいわれ、北の隅に清 が湧出し人二人分の飲料に足る程度という。伝説に日本武尊の東国征討の帰途に宿泊せし處なりともいわれる。中世近世において吾妻三十三番観音札所の中に名を連ね信仰のあった場所です。

徳川時代の国学者清水浜臣著(1847)の上信日記によれば寛永年中に松厳という坊さんはここに寺を創造し大丹寺と名付けた。延宝年間(1675)に潮音禅師は弟子の心月草菴を住ませ観音及び羅漢十八躯を建設したとのこと。当時参百段を数えた磴も水害により百八十段にすぎない。亦獅子窟は仙人岩屋の山頂にあって径が険しく土地の人といえど所在を知らない者があるという。真下を流れる温川の瀬音が仙人岩の洞窟にこだまして往時の信仰の盛んなりし頃を物語っているかのようである。(案内板より一部抜粋)

洞窟幅 八間(約14m)
深さ 十四間三尺(約26m)
高さ一丈五尺(約4.5m)

胎内くぐり~奥の院

仙人岩窟胎内くぐり

仙人窟より下りながら右手に奥の院へ通じる道があります。
途中胎内窟があり胎内くぐりをします。

仙人岩窟奥の院
岩谷山福聚寺 奥の院の石仏

奥の院に並ぶ3体の石仏です。

札所情報

堂名仙人岩窟
寺院名岩谷山福聚寺 (別当大運寺※1)
御本尊千手観世音菩薩
御真言オン・バザラ・タラマ・キリク
御詠歌夜もすがら 岩屋に響く のりの声 ちかいも深き 谷川の音
夜もすがら 窟に響く のりの聲 ちかひも深き 谷川のうた (行基御作)※2
縁日
住所吾妻郡東吾妻町大戸439
電話
駐車場

※1 中之条町誌情報 ※2 あずま(誌)情報

アクセス

吾妻三十三観音札所一覧

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