三光院の観音堂前に佇む燈籠は「あやまり燈籠」とも呼ばれるそうです。
山門
山門を入った左側には力石があります。持ち上げられませんが、押すと少し動きました。
天満宮・ねがい地蔵
山門をくぐり抜けた右手に天満宮・馬頭観音・願ねがい地蔵があります。
三光院ねがい地蔵の由来
その昔三光院には郡下に二十一の末寺を有し修行僧も多くして栄華と繁栄を誇っていました
そのころ立派な高僧がおりまして月夜野町小和知の末寺で「即身成仏」を果たしたことを知りました
然しこの高僧の真意は我が三光院にお帰りになりたかったことだと思います
そこで「三光院ねがい地蔵」を建立して永くお祀りをすることにしました
建立は増子廣美氏と檀家の有志の熱意によるものです
この「ねがい地蔵」 は素晴らしい神通力をもち万人の願いを聞き留めてくれる地蔵さまです
(案内石碑より)
三光院観音堂
こちらの観音堂は新上州観音霊場三十三カ所 第二十八番にもなっています。
観音堂手前にある大きな燈籠があやまり燈籠と呼ばれているものです。
堂内は中央に十一面観音が安置されています。厨子の両脇には馬が配置されていますが、他の仏像などはありません。この馬は真田氏5代城主信利の夫人が献納したとのことです。天井には梵字や毘沙門天などが描かれていて、他でよく見るような草花や鳥などとは異なった 天井図です。
三光院本堂
本堂手前右側には十三重の塔、左側には南無阿弥陀仏も文字が刻まれた供養塔があります。
本堂内部は扉のガラス越しに拝観しますと中央奥に座像が少しも見えます。座弥陀(座っている阿弥陀如来)さまでしょうか。さらに両側の脇陣という部分でしょうか、左右五体ずつ十王らしき像や位牌が置かれています。
本堂南側にある庫裏の西側に宝蔵でしょうか、十一面観音の石塔と群馬県指定重要文化財「十一面観音像」の説明の碑があります。
十一面観音
応永十二年(1405年)沼田氏八代景朝が小沢城を築いて移った翌年群馬郡国府の村上出羽守が来攻した。沼田勢はこれを撃退追討してこの十一面観音を持ち帰ったといわれる。
寛文三年(1663年)真田伊賀守が病み祈願したところ平癒し、その御礼に翌四年現在地に観音堂を建立し堂前に石燈籠を献納。伊賀守の名を刻んだのはこの燈籠だけである。一説に伊賀守の仏罰謝罪燈籠と言い伝えられる。三光院(天台宗)は沼田台地最古ので正中元年(1324年)沼田氏が井土上の荘田城時代鎮守として熊野三社権現を祀り熊野坊と称しのち小沢城さらに幕岩城を築いたとき寺久保坂に移し天文元年(1532年)蔵内城=沼田城=を築いたときにこの寺を建てた。
尊造は木像、寄木造の立像で十一面六臂、高さ186.5cm 漆箔仕上げで額の白毫は金属製、両眼は 水晶の玉眼である。昭和五十一年の修理で文永七年(1270年)に快覚が製作したことが判明した。群馬県内の鎌倉時代の仏像として代表的な名作である。(説明碑より)
赤子観音・石仏群
全体的に馬頭観音が多く見られます。
上の写真は一番右から見える順に馬頭大士・地蔵菩薩・百番供養塔・地蔵菩薩・馬頭観音(小さく見えている石仏)・墓石・奉納西国坂東秩父百堂供養塔と並んでいます。
アクセス
境内案内図
札所情報
堂名 | 三光院 |
寺院名 | 晴雲山 智徳寺 |
御本尊 | 十一面観世音菩薩 |
御真言 | オン・ロケイジンバラ・キリク・ソワカ |
御詠歌 | をしなへて 照す月日の 影さえて いつ罪きゆる 身となりぬべき おしなへて 照す月日の かけさへて いつつミきゆる 身となりぬへき |
住所 | 〒378-0055 群馬県沼田市柳町392 |
電話 | 0278-24-4465 |
沼田横堂観音霊場札所一覧
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