沼田横堂札所二十番 町田坊観音堂

町田坊観音堂

『薄根村誌』等によると、町田坊は天台宗西京聖護院末派に属し、天仁元年(1108)に修験万福院良圓によって開基・創建され、幕岩山町田坊と称し、後に観音寺と号した。過去に何度も火災に見舞われ、近くは文政十三年(1830)に焼失し、天保三年(1832)に再建されたのが、現在の観音堂である。現在は、天台宗寺門派に属するが本堂や庫裏等は現存しない。

観音堂の本尊は聖観音像の小黄金仏で、秘仏とされている。一説によるとこの像は、土塔原の草堂に祀られていたが、お堂が野火により焼失したため、由緒ある町田坊の境内にお堂を建立して安置したとされている。(掲示物より掲載)

町田坊観音堂

町田坊観音堂

本観音堂は、間口三間半、奥行き四間の方形造で正面に唐破風の向拝一間が付きます。四周に縁を巡らし、正面中央に階段をつけてます。銅板葺屋根は、瓦葺を葺き替えたものです。側柱は円柱で、二手先を置き、垂木を二軒繁垂木としてます。内部は、外陣と内陣境に二本の円柱を立ててます。内陣背面側に須弥壇を造り、厨子を安置しています。天井は外陣を格天井、内陣を棹縁天井としています。向拝は組物を三斗積上として、海老虹梁で身舎と繋ぎ、手挟を付けています。彫刻は、虹梁の唐草絵様・水引虹梁、上部・欄間・木鼻などにほどこされています。 手挟・軒支輪・天井支輪に極彩色を施していますが、全体的に欅の素木造を基調としています。(掲示物一部表現修正掲載)

堂内中央に厨子、両脇には十二神将や四国八十八など多くの仏像が安置されています。

石仏群

石仏は観音堂正面手前右手と、観音堂左側に祀られています。
観音堂正面手前右手には馬頭観音が多く見られますが、左端には「奉供養廿三夜待塔」「百萬編供養塔」があります。観音堂左側には「青麻大神」「二十三夜待塔」「青面金剛」「大妙見菩薩」「地蔵菩薩」などがありその奥に一列になって「馬頭観音」「如意輪観音」「庚申塔」が並んでいます。

アクセス

境内案内図

境内案内図

札所情報

堂名町田坊観音堂
寺院名
御本尊聖観世音菩薩
御真言オン・アロリキヤ・ソワカ
御詠歌さし出る 月を町田の 観世堂 大慈大悲の ちかいたのもし
さし出ル 月を町田の 観世音 大じ慈大悲の ちかひたのもし
住所〒378-0062 群馬県沼田市町田町428
電話

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