沼田横堂札所十二番 建明寺

建明寺参道

建明寺は寺院手前に専用の広い駐車場があり、そこから左手に観音菩薩像を見ながら少し歩くと山門入り口になります。

由来
建明寺は天文二十年関東管領上杉憲政公栗沢の地に開基し秀翁龍樹和尚開山す。のち永禄元年海翁文壽和尚現堂宇を此の地に再建す。此の頃海翁和尚利根川の川辺に白煙の立つを見て怪み莉をふみ分け至るに洞窟より湯気立ち込め出湯の利根川に流れ入るを発見し天の賜と欣喜して邑人に告げ、自ら小石に経文を書し粘土に混ぜて湯舟を作り人々に浴せしむるところ諸病を癒し遠近皆この霊泉の効顕に感謝す。それより茨原村を湯原村と改むと傅う。爾来四百三十余年水上温泉観光地として発展し建明寺も昭和三十四年に寺檀協力して堂宇を改修し今日見るに至る。
本尊 延命地蔵菩薩  
宝物 血書終目十六羅漢画像 / 開基上杉憲政公之木像 (案内看板より)

建明寺山門

建明寺山門

山門右側には寺号標塔「曹洞宗 寶珠山 建明寺」があり左側には三界萬霊塔が立っています。

みそなめばあさん

山門入り口反対側にある三途川のばあさん(みそなめばあさん?)と思われる石仏。
山門を入ると左側に六地蔵菩薩、右側に観音堂があります。

建明寺本堂

建明寺本堂

本堂へは扉が開けてあるので拝観することができました。

建明寺観音堂

建明寺観音堂

観音堂の間口は2.5間、奥行4間の造りとなっています。正面扉の透明ガラスより内部を拝観することができます。

建明寺観音堂
建明寺観音堂内仏像

堂内中央には聖観世音菩薩ではなく釈迦如来か阿弥陀如来(遠くで手印が見えないためはっきりしません)が安置されています。さらに手前には十王像が置かれています。「しの木氏の札所めぐり」には中央に1mほどの立像があり後ろには三十三観音が並んでいたと書かれていましたが、その姿は見当たりませんでした。もしかしたら本堂にあるのかと思い見に行きましたがそれらしい仏像を見つけることはできませんでした。

絆観音

絆観音

「また会える どこかで きっと いつの日か」とてもいい響きです。

アクセス

境内案内図

建明寺境内案内図

札所情報

堂名(湯原寺)
寺院名宝珠山 建明寺
御本尊聖観世音菩薩
御真言オン・アロリキヤ・ソワカ
御詠歌わきかへる いで湯を見ても 心あれ たゞ後の世も いかでかわらん
わきいつる いで湯を見ても 心あれ たゞのちのよも いかでかわらん
住所利根郡みなかみ町湯原985
電話0278-72-2108

沼田横堂観音霊場札所一覧

コメント