沼田横堂札所十四番 明徳寺

元は北の穴観音が札所だったらしいのですが、明徳寺に移されたようです。
明徳寺は、檀家が一人もいなくなり廃寺となったようですが、寺号標の奥にある建物は現在別の宗教法人が入られていると地元の方に伺いました。
建物の中を見ると寺院のようになっていて「明徳禅寺」の表札もついていました。
廃寺となった明徳寺があった場所は寺号標の右側の低くなっている場所のようです。(マピオンでこの場所を見ると明徳寺の表示があります)

明徳寺跡

明徳禅寺標石

石仏群

薬師如来

参道左手に薬師如来と思われる石仏が鎮座しています。
奥には祠が確認できます。

明徳寺の木造聖観音座像

明徳寺は廃寺となってしまいましたが、県指定重要文化財の木造聖観音座像はどこにあるのか利根教育事務所に問い合わせしたところ、すぐに調べてくださり、現在は月夜野郷土歴史資料館に展示されていることがわかりました。

県指定重要文化財表示看板より
本像は一木造り、彫眼であり、前頭部に化仏が一躯おかれている。材質は広葉樹が用いられている。
像高72cm、肩幅25cm、膝幅 51.5cmと、やや小型なものであるが古様に則った仏像である。
製作年代については銘文もなく明らかではないが現在のところ、鎌倉時代末期から室町時代初期にかけてのものであろうと推定されている。寺の縁起「補陀山明徳寺記」(天明二年)によれば嶽林寺(月夜野町)十五世住職大斧道公が江戸で求めてきたものであることが記されている。

展示施設での説明書き
かやの寄木造り。江戸時代には駒込吉祥寺に安置されていたと伝えられる。
(伝)平安時代 
群馬県指定重要文化財
明徳寺所蔵

沼田横堂札所十四番はこちらの観音様にお会いできて達成した気持ちになりました。

アクセス

境内案内図

札所情報

堂名(穴観音)
寺院名補陀山 明徳寺
御本尊聖観世音菩薩
御真言オン・アロリキヤ・ソワカ
御詠歌津み消えて 障りはあらじ 澤浦の 深きちかひを 頼む身なれば
つみきへて さハりハあらし 沢浦の ふかきちかひを たのむみなれハ
住所利根郡みなかみ町後閑
電話

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