元は北の穴観音が札所だったらしいのですが、明徳寺に移されたようです。
明徳寺は、檀家が一人もいなくなり廃寺となったようですが、寺号標の奥にある建物は現在別の宗教法人が入られていると地元の方に伺いました。
建物の中を見ると寺院のようになっていて「明徳禅寺」の表札もついていました。
廃寺となった明徳寺があった場所は寺号標の右側の低くなっている場所のようです。(マピオンでこの場所を見ると明徳寺の表示があります)
明徳寺跡
石仏群
参道左手に薬師如来と思われる石仏が鎮座しています。
奥には祠が確認できます。
明徳寺の木造聖観音座像
明徳寺は廃寺となってしまいましたが、県指定重要文化財の木造聖観音座像はどこにあるのか利根教育事務所に問い合わせしたところ、すぐに調べてくださり、現在は月夜野郷土歴史資料館に展示されていることがわかりました。
県指定重要文化財表示看板より
本像は一木造り、彫眼であり、前頭部に化仏が一躯おかれている。材質は広葉樹が用いられている。
像高72cm、肩幅25cm、膝幅 51.5cmと、やや小型なものであるが古様に則った仏像である。
製作年代については銘文もなく明らかではないが現在のところ、鎌倉時代末期から室町時代初期にかけてのものであろうと推定されている。寺の縁起「補陀山明徳寺記」(天明二年)によれば嶽林寺(月夜野町)十五世住職大斧道公が江戸で求めてきたものであることが記されている。
展示施設での説明書き
かやの寄木造り。江戸時代には駒込吉祥寺に安置されていたと伝えられる。
(伝)平安時代
群馬県指定重要文化財
明徳寺所蔵
沼田横堂札所十四番はこちらの観音様にお会いできて達成した気持ちになりました。
アクセス
境内案内図
札所情報
堂名 | (穴観音) |
寺院名 | 補陀山 明徳寺 |
御本尊 | 聖観世音菩薩 |
御真言 | オン・アロリキヤ・ソワカ |
御詠歌 | 津み消えて 障りはあらじ 澤浦の 深きちかひを 頼む身なれば つみきへて さハりハあらし 沢浦の ふかきちかひを たのむみなれハ |
住所 | 利根郡みなかみ町後閑 |
電話 | – |
沼田横堂観音霊場札所一覧
- 沼田横堂1番
用楽寺千手院 - 沼田横堂2番
岩淵辻堂 - 沼田横堂3番
奥平観音堂 - 沼田横堂4番
奥田観音堂 - 沼田横堂5番
駒形山観音堂 - 沼田横堂6番
大羽山観音堂 - 沼田横堂7番
池野原観音堂 - 沼田横堂8番
但馬院観音堂 - 沼田横堂9番
羽場観音堂 - 沼田横堂旧10番
橋壁観音堂 - 沼田横堂11番
森原観音堂 - 沼田横堂12番
建明寺 - 沼田横堂旧13番
小川洞観音堂 - 沼田横堂14番
明徳寺 - 沼田横堂15番
正行院 - 沼田横堂16番
荒井堂 - 沼田横堂17番
岩屋堂 - 沼田横堂18番
観音寺 - 沼田横堂19番
岡谷観音堂 - 沼田横堂20番
町田坊観音堂 - 沼田横堂21番
三光院 - 沼田横堂22番
岩井堂 - 沼田横堂23番
松尾観音堂 - 沼田横堂24番
池野入観音堂 - 沼田横堂25番
雲谷寺 - 沼田横堂26番
辻堂観音寺 - 沼田横堂27番
昌龍寺 - 沼田横堂28番
浮島観音堂 - 沼田横堂29番
御座入観音堂 - 沼田横堂30番
花咲観音堂 - 沼田横堂31番
小川大御堂 - 沼田横堂32番
音昌寺観音堂 - 沼田横堂33番
大圓寺 - 現10番・13番
嶽林寺
素敵に逢いたい
コメント