御園観音堂は荒巻の信号のすぐそばにあり、うっかりすると入り口の道を通り過ぎてしまいます。
観音堂内は格子の扉より覗いてみることができます。上部にかけられている札所の絵図は必見です。
柱に打ち付けられている馬の蹄鉄
御園観音堂の見どころ
- 観音堂内に掲げてある札所図
- 双体道祖神
- 地神石碑
- 青面金剛石碑
御園観音堂案内図
御園観音堂
観音堂は間口4間×奥行き4間のつくりです。
堂内は中央に厨子があり、手前上部に吾妻三十三観音札所の絵図が掲げられています。
文字がかすれて読めない部分もありますがわかる範囲(推測もあります)で書き出しました。
一番 かすれて読めません
二番 小泉さ〇〇〇
三番 消えているあたりで見当たりません
四番 泉沢〇〇〇
五番 かすれて読めません
六番 かすれて読めません
七番 厚田あら井
八番 大戸 仙人岩ヤ
九番 三嶋大竹
十番 かすれて読めません
十一番 岩下行沢寺
十二番 郷原ゐくま
十三番 原町見とくじ
十四番 原町上野
十五番 山田車堂
十六番 山田寺谷戸
十七番 沢渡白石さわ
同 沢渡湯峯
十八番 沢渡湯原
十九番 沢渡すが田
卄番 四万御堂谷戸
卄一番 四万寺社平
卄二番 五反田ま王堂
卄三番 五反田わり堂
卄四番 西中条岩崎
卄五番 折田浄光寺
卄六番 西中条山崎
卄七番 伊勢町〇〇〇
卄八番 青山〇〇〇
卄九番 横尾桃瀬
卅番 横尾高づ
卅一番 蟻川あら井田
卅二番 蟻川志を平
卅三番 大塚大ふう
石仏
酒盛りをしている道祖神。右側に文政12の文字が確認できます。(江戸時代1829年)
地神と馬頭観音の碑
馬頭観音の石仏群や墓石らしきものが並んでいます。
碑文
御園観世音は吾妻観音霊場第三番の札所にして本尊聖観世音は行基菩薩の御作なりと伝えられる
御詠歌に 春は花夏は橘秋は菊いつも御園と眺めけるかな
古来より霊験いともあらたかにして多くの人の尊崇をあつめ曽て寛政十年堂宇再建百七十有五年の歳月を経て現在に及ひたるを昭和四十七年二月地元有志一同会議の上先人の御金護持の功績に応へ後人の観音信仰の念篤き至情を誘ふべく御堂改修の議を決す直ちに趣意書を以って浄財の寄進を仰ぐに観音の宏大無辺なる功徳とその慈悲心善男善女の心一体となり此所に百二十有余万円の浄財を仰ぎ得たり これを以って工事の施工を行ふに施工者克く天稟の技術を発揮し誠意を以てこれにあたり昭和四十八年四月遂に改修工事の完成を見るに至れり 茲に堂宇新たに成って紺碧に聳え□観を改めて永く人心を照す以って之を記し永世に残す 昭和四十八年四月十八日
□部分はよくわからなかった部分です。
札所情報
堂名 | 御園観音堂 |
寺院名 | 三苑山 観音寺 (別当 長徳寺※1) |
御本尊 | 馬頭観世音菩薩 あずま(誌)では聖観音と紹介されています。 |
御真言 | オン・アミリトドバン・ウン・パッタ・ソワカ |
御詠歌 | 春は花 夏は立花 秋は菊 いつもみそので 眺めけるかな 春は花 夏は立花 秋は菊 いつもみそのと 眺めけるかな (行基御作) ※2 |
縁日 | 5月18日※1 4月18日?という情報もあり不明 |
住所 | 吾妻郡東吾妻町新巻757 |
電話 | – |
駐車場 | 駐車場は車1台程度のスペースです。 |
※1 中之条町誌情報 ※2 あずま(誌)情報
アクセス
吾妻三十三観音札所一覧
- 札所 1番 田長堂
- 札所 2番 桜堂
- 札所 3番 御園堂
- 札所 4番 苦抜堂
- 札所 5番 糀屋堂
- 札所 6番 寺沢堂
- 札所 7番 新井堂
- 札所 8番 仙人岩窟
- 札所 9番 沢尻堂
- 札所10番 大御堂
- 札所11番 行沢堂
- 札所12番 生馬堂
- 札所13番 光原寺
- 札所14番 奥堂
- 札所15番 車堂
- 札所16番 寺谷戸
- 札所17番 湯峰横堂
- 札所18番 西禅寺
- 札所19番 玉渕堂
- 札所20番 御堂谷戸
- 札所21番 寺車平堂
- 札所22番 馬王堂
- 札所23番 和利堂
- 札所24番 岩崎堂
- 札所25番 定光寺
- 札所26番 宝満寺
- 札所27番 海蔵寺
- 札所28番 円通寺
- 札所29番 桃瀬堂
- 札所30番 高津堂
- 札所31番 洗板堂
- 札所32番 塩平堂
- 札所33番 大塚堂
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