無量院の歴史は京都の東寺(教王護国寺でしょうか)より一乗院大法上人がこの地に草庵を造り京都から持ってきた薬師観音を安置したそうです。その後天正18年領主(真田伊豆守信幸)が領内巡視の節、現地に堂宇を建立し寺録を添えて上人に寄進したそうです。
「当院開基真田氏祈願所也 慶長二丁酉四月六日八十二寂」無量院に残る位牌に刻まれているそうです。(無量院の案内パンフレットより一部抜粋)
無量院の見どころ
- 観音堂内の仏像
- 観音堂の天井絵
- 五輪の塔(県道を挟んだ向かい側)
無量院案内図
大笹観音堂
観音堂は間口約2間半・奥行き2間半の造りとなっています。
白い壁に六文銭の紋が表示されているきれいな御堂です。
扉は開けて拝観することができます。
堂内中央は赤羽根より移転されたといわれる観世音菩薩、左側に閻魔大王が、右側は阿弥陀如来と薬師如来らしい仏像が鎮座しています。
上記写真のように天井図もきれいな状態で保存されていますが、ご住職は観音堂の外壁が一部損傷していて困っているとのことでした。
無量院参道
参道入口左手には六地蔵尊や巡礼供養が、参道の両脇には馬頭観音・馬頭大士等がたくさん並んでいます。三原郷の札所はどこへ行っても馬頭観音の多さに気づかされます。
無量院本堂
本堂は、たまたまかもしれませんが、扉が開いてなかったので拝観できませんでした。
五輪の塔
一乗院阿闍梨の墓と言われている五輪塔があります。
伝承によりますと、悪い病が流行したのを鎮めようと一乗院大法上人が即身仏として竹筒1本だけを通して埋められたそうです。大法上人は七日七夜経文を唱え、朝と晩の一日二度筒から水を供養していましたが、七日目の晩筒に通した水は溢れて筒の中に入っていかなかったそうです。
その後救われた人々がこの五輪塔を建てて供養したそうです。この塔はいちじんさま・ごりんさまと呼ばれているそうです。(無量院の案内パンフレットより)
札所情報
堂名 | 大笹観音堂 |
寺院名 | 無量院 |
御本尊 | 十一面観世音菩薩(聖観世音菩薩と紹介しているサイトもある) |
御真言 | オン・ロケイジンバラ・キリク・ソワカ |
御詠歌 | あかばねや とひきしあとを たずねきて 親のちぎりに ここぞ大笹 |
縁日 | |
住所 | 群馬県吾妻郡嬬恋村大笹456 |
電話 | 0279-96-1410 |
駐車場 |
アクセス
三原郷三十四観音札所一覧
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