作道観音堂はもとはもう少し西の山際の斜面にあったそうですが、傷みが激しいのと土砂崩れの危険から移築されたようです。もとあった場所らしき所を探しましたがわかりませんでした。
移築される前の写真と思われるものが長野原町誌に掲載されています。
再度訪れた時にご住職がいてお話を聞くことができました。
ご住職の話では、雲林寺より西の方へ進んだところにある歩道橋の右の山の上の方に神社の鳥居(天狗岩神社)が見えるのですが、それより更に奥にあったそうです。
(天狗岩神社は 眺めがよい所ですので、時間が許すようでしたら訪れてみてはいかがでしょうか。)
歩道橋の道路を更に西へ進むと右手に 馬頭観音が壁の中に鎮座していますが、その上方あたりらしいです。(ちなみに、この馬頭観音と観音堂は関係ないそうです)
境内には天明3年の浅間山噴火の影響をうけた青面金剛塔や供養塔があり、石段を登った左手には馬頭観音・如意輪観音・聖観音などが、右手には鐘楼・六地蔵等があります。
札所一番の観音堂は鐘楼の東奥に建っています。
作道観音堂(雲林寺)の見どころ
- 作道観音堂の馬の鬼瓦
- 厨子の上部の馬
- 出土した青面金剛塔
雲林寺案内図
作道観音堂
作道観音堂は鐘楼のさらに奥にあり、樹木の陰にあるため初めは気が付きませんでした。
屋根中央上部の鬼瓦は馬になっています。
堂内には、三原35観音の詠歌額があるるという情報があったのですが、扉の小さな窓からは確認できませんでしたが、再度訪れたときにご住職に聞くことができました。
現在はだいぶ傷みがひどくなっているとのことで、堂内右側にかかっている額のことのようです。
中央の厨子の屋根にも馬の図が確認できます。
雲林寺境内
青面金剛塔は平成16年に役場駐車場前の下水道工事中に発見されたそうです。天明3年の浅間山大噴火の泥流により流されてきたものと推測されます。塔の右側面には「明和5年戌子歳」と彫られており浅間山の噴火の15年前に建立されたようです。(教育委員会掲示板より)
表示はありませんが、おそらく達磨大師かと。
鐘楼
六地蔵
写真左手前より堅固慧菩薩(天上能化)、持地菩薩(人間能化)、宝印手菩薩(修羅能化)、宝処菩薩(畜生能化)、宝掌菩薩(餓鬼能化)、地蔵菩薩(地獄能化)の順に並んでいます。
雲林寺本堂
扉は閉まっていて本堂を参拝することはできませんでした。
2度目の時には、法事があったらしく扉が開いていて中を見ることが出来ました。
堂内の天井には龍の絵などもあり、中に入れるときは必見です。
札所情報
堂名 | 作道観音堂 |
寺院名 | 大洞山 雲林禅寺 (曹洞宗) |
御本尊 | 馬頭観世音 (聖観音菩薩と紹介している本もある) |
御真言 | オン・アミリトドバン・ウン・パッタ・ソワカ |
御詠歌 | 夢の世に 菩提のたねを つくり道 ちかいも深き 谷川の音 |
縁日 | 2月18日らしいですが、雲林寺のHPには紹介されていませんでしたので、行われていないのかもしれません。 |
住所 | 群馬県吾妻郡長野原町長野原73 |
電話 | 0279-82-2201 |
HP | https://www.unrinji.or.jp/ |
駐車場 | あり |
アクセス
三原郷三十四観音札所一覧
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