語歌堂

秩父札所五番 語歌堂

写真で見る秩父札所のパンフレットでは、語歌堂の周りに桜の木や銀杏の木が季節を感じさせてくれていた写真が掲載されていますが、現在木々はなくひらけた場所での建物となっています。

語歌堂ごかどうチェックポイント

御朱印目的だけで訪れると見ておきたいところに気付かず帰ってしまいます。
語歌堂で是非見てほしい場所や建物をリストアップしましたので拝観の参考にしてください。

語歌堂について

慈覚大師の作と伝えられる准胝観世を安置するために別当寺長興寺の壇徒だった本間孫八という方が長い歳月と精根をかけ、この観音堂を作られたといわれてます。 本間孫八は富も地位もある方でしたが、和歌の道に暗いことを憂いこの観音堂にこもって歌道を学び祈念したそうです。ある夜一人の旅の僧が現れ孫八と徹夜で歌道の奥義を談じ合ったといわれてます。これにより語歌(歌を語る)堂と名付けられたそうです。

語歌堂境内案内図

境内案内図

語歌堂境内の案内図、チェックポイントです。だいたいの位置を図にしてみました。どこにあるのかわからない、見過ごしたなんてことの無いように作りましたので参考にしてください。

仁王門

金剛力士像
金剛力士像
雷神(左) 風神(右)
雷神(左) 風神(右)

仁王門の入口側には金剛力士像が鎮座してます。門を通り抜けた所からは雷神・風神が鎮座してます。雷神風神は日が差しこんでちょうど輝いていました。どちらも躍動感に溢れた彫刻で雷や大風を引き起こしているようです。また、風神の風をおこす袋にマークみたいなのがあるのを初めて見ました。

観音堂(語歌堂)

正面から見た観音堂です。屋根の反り返りが美しいです。
扁額の文字はなんて書かれているのでしょうか。

由来となっている孫八が歌道を学び祈念している図でしょうか。

正面左手に掲げられています。こちらも御詠歌が書かれていますが、だいぶ古そうですね。
佛□準提観世音の文字が読み取れます。日本百観音で准胝観音を祀っているのは西國11番とここだけだそうです。

千社札

千社札
側面の彫刻

正面は千社札が貼り付けられて建物の美しさを感じませんが、側面の彫刻など美しさを感じます。

観音霊験記と御朱印

語歌堂
旅人に化身した聖徳太子が御堂をたずね孫八と和歌の奥義を論じたことから
語歌堂と名がつけられた

墨書き 語歌堂 大悲殿 長興寺
宝印 蓮華座に准胝観世音菩薩の梵字
   読み方はボ
※准胝観世音の梵字とは少し違うのでもしかしたら違う梵字かもしれません。
御朱印はすぐ近くにある長興寺で書いてもらえます。

寺院情報

宗派臨済宗
山号小川山
寺院名語歌堂
御本尊准胝観世音菩薩
御真言おん しゃれい しゅれい じゅんてい そわか
御詠歌父母のめぐみもふかき 語歌乃堂 大慈大悲の 誓いたのもし
住所埼玉県秩父郡横瀬町横瀬6119
電話0494-23-4701(長興寺)

駐車場

第一駐車場です。すぐそばに第二駐車場もあります。又、道路沿いにバス専用駐車場もあります。

お手洗い

語歌堂の所にはお手洗いはありません。
納経所となっている長興寺にあります。

休憩所

休憩できる場所は同じく長興寺にあります。

建物は仁王門と語歌堂のみで、ちょっと物足りなさを感じそうですが、ゆっくりみると随所に他とは違った発見ができるかもしれません。
季節を感じさせる木々がなくなってしまったのはちょっと残念ですね。

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