法雲寺

秩父札所三十番 法雲寺

広い駐車場から入口の 寺号標を通り、法雲寺に訪れて初めに気づくのは庭園の美しさです。初めて訪れたのは5月の末でしたが、マムシに注意の看板があり恐るおそる石段を登ったのを覚えています。
とても静寂な札所で時間が止まる感じがします。

法雲寺ほううんじについて

 本尊の如意輪観音像は元応元年建長寺の道隠禅師が唐より奉持したと伝えられているそうです。この観音像は塔の玄宗皇帝が愛する楊貴妃の菩提を弔うため自ら彫刻し、不空三蔵が開眼したといわれています。法雲寺には5枚の古い納札が保存されています。

楊貴妃の絵馬
楊貴妃の絵馬

法雲寺の見どころ

法雲寺境内案内図

境内案内図

山水群霊碑

山水群霊碑

奥秩父鉱泉郷旅館組合が、旅館等にて使用する川魚・野鳥獣これらの霊に感謝し慰霊供養するために建立しました。

観音堂

観音堂

本尊は如意輪観音菩薩、木の座像で1尺2寸元応元年法雲寺開祖道隠禅師が唐より持ち帰ったものだそうです。御堂は六間四面唐様の方形造りで元応元年の建立とされています。

楊貴妃観音
御本尊の如意輪観音は別名楊貴妃観音と呼ばれ、唐の玄宗皇帝が楊貴妃の菩提を弔うために自刻されたと伝えられる渡来佛です。御手にする如意宝珠はあらゆる願いを叶えて下さいます。諸願成就、健康長寿、安産守護等御利益があるとして篤い信仰をあつめています。


観音堂

堂内は中央奥に本尊を安置している厨子があり、その前に如意輪観音さま、左側に阿弥陀如来がおられます。

観音堂と桧葉

右手に見える桧葉は元和元年、当寺が改築した記念の植樹で推定365年の樹齢と推定されています。(昭和33年時点)

宝物

宝物展示

観音堂左側には古納札と宝物(楊貴妃の鏡・天狗の爪・龍の骨)が展示されています。
唐鏡
観音霊験記によれば熱田神宮社人の霊夢に現れた異国の美人から渡され法雲寺建立以前にこの地にもたらされたとされています。
天狗の爪
法雲寺の裏山から出土したもので現在の知識ではサメの歯の化石であるが江戸時代には異質なものとして天狗の爪とみなされていたとのこと。
龍骨
法雲寺のある深谷の地に千年住んでした悪龍が観音を信仰して善龍となった。この龍が道隠禅師が寺を建立したことをきっかけに昇天する際庭先に置いていった骨と伝えられているそうです。

峰榛と飛龍の松

飛龍の松
峰榛

上部に飾られた飛竜の松については、説明書きがなかったのでわかりませんが、下部の峰榛みねばり(別名斧折れ)は熊倉山不動滝付近で採取したものだそうです。

石仏

石仏

本堂・納経所

本堂

観音霊験記と御朱印

観音霊験記

霊鏡の因縁によってこの寺に楊貴妃観音が祀られた。

御朱印

墨書き 瑞龍山、如意輪観音 法雲寺
三宝印 佛法僧寶

寺院情報

宗派臨済宗建長寺派
山号瑞龍山
寺院名法雲寺
御本尊如意輪観世音菩薩
御真言おん はだま しんたまに じばら うん
御詠歌一心に 南無観音と 唱うれば 慈悲ふか谷の 誓いたのもし
住所埼玉県秩父市荒川白久432
電話0494-54-0108

駐車場

駐車場

お手洗い

お手洗い

休憩所

休憩所

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