ここのお寺は札所一番の四萬部寺と同様見どころが多すぎるほどの寺院です。
訪れる度に新しいところに気づかされます。
野坂寺チェックポイント
御朱印目的だけで訪れると見ておきたいところに気付かず帰ってしまいます。
野坂寺で是非見てほしい場所や建物をリストアップしましたので拝観の参考にしてください。
- 本堂 向拝の龍の彫刻、堂内の天井図
- ふれあい観音
- 山門 山門内の十王、怪力柳生の牛、風神雷神、あずかり観音他
- 十三佛堂
- 呑龍上人堂
- 安らぎ観音
- 不動明王
- 8月16日 灯籠供養
- 季節ごとに咲かせる花
野坂寺について
山門は重層入母屋造りで左・右の花頭窓内に十王像が5体ずつ安置されています。
観音堂(白華殿)は正面8間半奥行7間の向拝をふした入母屋造りで観音堂と寺院本堂を兼備した形式のもので昭和48年に改修されたお堂だそうです。
ご本尊は聖観世音菩薩立像で杉の一木造りで像高156cmの等身大で藤原時代の造りといわれています。
縁起について
その昔、甲斐の商人種々の具を商い来て秩父の山路に至り賊に遭い、命も危ないとき一心に観世音を唱えるに不思議や賊難を免れたという。商人は、後、観音の利益を敬い甲斐より秘蔵の聖観世音五尺の立像を当所に安置し、この寺を建立したという縁起があります。
野坂寺境内案内図
野坂寺境内の案内図、チェックポイントです。だいたいの位置を図にしてみました。どこにあるのかわからない、見過ごしたなんてことの無いように作りましたので参考にしてください。
山門
佛道山の扁額
この2階の奥にも絵か仏像か観音さまらしきものが確認できますので見てください。
山門の反対側です。
2階部分には中央に阿弥陀如来、右側に不動明王、左側は千手観音でしょうか?
十王像 (花頭窓内)
十王とは死後の世界である冥府で亡者を裁く10人の王のことです。
左奥から太山王 中央に五道転輪王 右奥に変成王 左前に都市王 右前に平等王が鎮座しています。
左奥から宋帝王 中央に閻魔大王 右奥に五官王 左前に秦広王 右前に初江王が鎮座しています。
あずかり観音さま
山門の正面のあずかり観音は苦しみをあずかるといわれてます。
お顔が三面にあり
右側は怒り、腹立ちを観音様にあずけて平常心にもどりましょう
中央は病い痛みを観音様にあずけて楽しい毎日を過ごしましょう
左側は煩い悩みを観音様にあずけて安らぎの心にもどりましょう
十牛観音
十牛観音についての情報はありませんが、看板の左に南禅寺の文字が確認できます。京都にある同じ臨済宗・南禅寺派である圓光寺には牛を追う牧童の様子が描かれた「十牛図」を題材にして作られた十牛之庭というのがありますので、関連があるのかもしれません。
力強そうな牛に乗る観音様と説明看板に目が行きますが、その奥に松の木の下で休む牛と観音様もいます。
怪力柳生の牛
この牛は昭和6年頃より戦後にかけてトラックの代りに米や麦、薪や炭を引いて久保-横瀬-秩父間を往復し大活躍した有名な牛である。当時普通の牛の三倍を超す一千貫(3.75トン) の荷車引く様子は「あたかも山が動くが如くの様子であった」
戦後の復興期の人々の暮しを支えた、怪力牛であった、又気性が大変荒く主人以外の者は側に近づけなかった。 秩父出身の彫刻家高橋敬秀氏が音の記憶を頼りに苦心を重さね一年余りをかけて昔の雄姿を忠実に復元したものである。 平成8年(1996年)作 重さニトン・総欅材
風神
雷神
山ノ神
雨神
十牛観音の反対側には、風神・雷神・雨神・山ノ神が鎮座しています。
手水舎
山門を潜り抜けると右手に手水舎があります。観音様の持つ水瓶から水が注がれています。
本堂
正面にある本堂は、明治39年(1906年)に火災で焼失したが、その後昭和49年(1974年)に再建されたそうです。
拝向に見事な3頭の龍の彫刻です。この彫刻は必見です。
白華殿の扁額
本堂の天井には草花の絵が飾られていて、正面本尊手前の柱右側には「一身普現塵刹中」左側には「衆生有願皆成就」の文字が掲げられています。壁面には天女(飛天)の彫刻があります。床には木魚が8体置いてありました。
入口左のふれあい観音さまの左にお願い塔婆があげてあります。
こちらは納経所に300円で用意してあるそうです。
ふれあい観音
写真でみる秩父というガイドブックに掲載されているふれあい観音さまは全体がもっと緑色でした。膝の下の方がかすかに緑色が残っています。
たくさんの人と触れ合ったのでしょう。
稲村坦元先生文化功労碑
六地蔵
動 優 願 友 憨 空 の文字が刻まれています。この文字の意味するところを調べましたが、出所がつかめませんでした。(宿題)
呑龍上人と子授け観音菩薩
弁財天とおそうじ小僧
不動明王
十三尊佛
パノラマ撮影にしたらこんな風になってしまいました。
十三佛とは、不動明王尊・釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩・地蔵菩薩・弥勒菩薩・薬師如来・観世音菩薩・勢至菩薩・阿弥陀如来・阿閦如来・大日如来・虚空蔵菩薩です。
堂内は入口右手に吉祥天がありそのあと不動明王・釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩・地蔵菩薩・弥勒菩薩・薬師如来・千手観世音菩薩・勢至菩薩・阿弥陀如来・阿閦如来・大日如来・釈迦成道・虚空蔵菩薩の順でで祀られています。
やすらぎ観音
烏枢沙摩明王
不浄潔金剛・火頭金剛などと訳され、頭髪が火焔の形をして一切の不浄を焼きつくす力を持つといわれます。
トイレ入り口の反対側に鎮座してます。
観音霊験記と御朱印
仏道山野坂寺
此の地にて甲斐の商人山賊に襲れた
守袋の観音像から光が出て山賊の目を射った
以来山賊たちは仏道に精進する様になったと云ふ
墨書き 仏道山 梵字のサ+白華殿 野坂寺
三宝印 佛法僧寶
寺院情報
宗派 | 臨済宗南禅寺派 |
山号 | 仏道山 |
寺院名 | 野坂寺 |
御本尊 | 聖観世音菩薩 |
御真言 | おん あろりきゃ そわか |
御詠歌 | 老乃身に くるしきものは 野坂寺 今おもひしれ 後乃よのみち |
住所 | 埼玉県秩父市野坂町2-12-25 |
電話 | 0494-22-1608 |
駐車場
お手洗い
休憩所
- 札所 1番 四萬部寺
- 札所 2番 真福寺
- 札所 3番 常泉寺
- 札所 4番 金昌寺
- 札所 5番 語歌堂
- 札所 6番 卜雲寺
- 札所 7番 法長寺
- 札所 8番 西善寺
- 札所 9番 明智寺
- 札所10番 大慈寺
- 札所11番 常楽寺
- 札所12番 野坂寺
- 札所13番 慈眼寺
- 札所14番 今宮坊
- 札所15番 少林寺
- 札所16番 西光寺
- 札所17番 定林寺
- 札所18番 神門寺
- 札所19番 龍石寺
- 札所20番 岩之上堂
- 札所21番 観音寺
- 札所22番 童子堂
- 札所23番 音楽寺
- 札所24番 法泉寺
- 札所25番 久昌寺
- 札所26番 円融寺
- 札所27番 大淵寺
- 札所28番 橋立堂
- 札所29番 長泉院
- 札所30番 法雲寺
- 札所31番 観音院
- 札所32番 法性寺
- 札所33番 菊水寺
- 札所34番 水潜寺
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