秩父札所十四番 今宮坊

この地を巡錫じゅんしゃく(※)していた弘法大師が童子の暗示で刻んだ聖観音像が本尊で修験道の流水をくんで古い寺歴を持ち開山は長岳坊と伝えられているそうです。
今宮坊の拝観時間は札所の拝観時間どおりですが、ここは時間外は門が閉められて入ることができなくなりますのでご注意ください。
※僧が説き教えて心や行いを変えさせ、人々を仏道に導くために各地を巡り歩くこと。

観音堂の端に置かれた石

今宮坊いまみやぼうについて

今宮坊は秩父札所信仰に深い関係をもった修験道場の太宗今宮坊があり、その中心的建物は今宮神社でした。本堂は、3間四面表流れの向拝・方形造りの建築で本尊は、聖観世音木造漆箔、半跏坐像で像高57.7糎江戸初期の作です。市指定有形文化財の飛天像は、像高33糎跪座して雲にのる姿で 曲線美に富んだ異色ある見事な仏像です。本尊は、雲中出現の霊像と称され、弘法大師霊像を刻まんとして雲中より大悲の像現れしを喜びついに菩薩の像を得てこの地に安置したという縁起もあります。
秩父市教育委員会 案内看板より

今宮坊の見どころ

  • 樹齢500年と言われる欅
  • 秩父札所でここだけの輪廻塔
  • 勢至菩薩堂
  • 無縁塔
  • 本堂内の飛天像
  • 本尊は半跏趺坐の聖観音(御開帳時)

今宮坊境内案内図

境内案内図

延命地蔵尊

真言「おんかかかあびいさんまゑいそわか」が左手に掲げられています。

きれいな写真が撮れなかったので撮れ次第掲載します。

輪廻塔

輪廻塔のお経が刻まれた円盤状の石を回転させることにより生きている人は最高の幸せが約束され極楽往生が叶い、亡者は地獄から浄土に生まれ変わるといわれています。後生車とも呼ばれるそうです。

後ろにある案内板には「この塔の車石を廻と、地獄道や餓鬼道にさまよっている亡者が極楽に生れ変わり現世を安楽に暮らせるといわれています。ぜひお廻し下さい」と説明されています。

輪廻塔には札所十四番 南無大慈観世菩薩供養塔の文字が彫られています。他の人のブログを見ると輪廻塔の写真が違っていました。新しく作り直されたようです。

観音堂

堂内の中央に聖観音像、右手に飛天像、左に不動明王がが安置されています。
飛天像については冒頭の今宮坊についてでも紹介していますが、
案内板には
飛天像(本堂内右方安置) 市指定有形文化財 昭和33年指定
 秩父観音霊場十四番長岳寺今宮坊に安置される飛天像は、高さ30.3の木彫で金箔押し蓮茎を持ち跪座して雲に乗る姿である。
 昭和33年3月秩父観音霊場科学調査班(石田茂作博士)の総合調査で藤原時代後期の作であることが判明した。
 この飛天像は秩父34所観音霊場の中でも曲線美に富んだ異色の仏像として早くから注目されていた。
と掲載されています。

勢至堂

お堂の両脇には狛犬が待ち受けています。魔よけの力があるといわれていますので結界を作って勢至菩薩堂を守っているということでしょうか。

入口左手に、真言の「おんさんざんさくそわか」の文字が書かれた板が掲げられています。
観音堂の納経所側に休憩できるベンチがありお弁当を食べることもできたのですが、こちらの勢至堂の裏側も日陰になっていて静かに食事することができました。

無縁塔

注意深く見ると、それぞれの石に文字が刻まれています。いろいろな色の無縁塔が芸術を思わせるような感じできれいに並べてあります。

観音霊験記と御朱印

第十四番
武田信玄は配下の失敗をこの寺の霊験にて許した

御朱印

墨書き 長岳山 正圓通閣 堂司
宝印 火炎宝珠に聖観世音の梵字 読み方はサ

寺院情報

宗派臨済宗南禅寺派
山号長岳山
寺院名今宮坊
御本尊聖観世音菩薩
御真言おん あろりきゃ そわか
御詠歌むかしより たつとも知らぬ 今宮に まいる心は 浄土なるらん
住所埼玉県秩父市中町25-12
電話0494-22-4772

駐車場

駐車場への道は狭く自動車でのすれ違いが困難ですのでご注意です。

お手洗い

トイレには不浄を焼きつくす力を持つといわれる烏枢沙摩明王の位牌がおいてありました。

休憩所

至る所に休むことができるベンチが用意してあります。

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