秩父信仰の山、武甲山

秩父三十四箇所札所巡り

秩父の観音様34カ寺を巡る札所巡りは有名です。日本百観音にも含まれています。
今回はその巡礼を始めたきっかけから、各寺院での発見や見どころなどを記録しておきたいと思います。

巡礼を始めるきっかけ

 昨年よりコロナ禍の影響で仕事の激減+休日は外出を自粛することが多くなり、今までにないほど時間ができるようになりました。

 バイクは主に友人とツーリングするときくらいしか乗らなかったのですが、時間ができるようになってからの週末はバイクでの一人旅が楽しみになったのです。もちろん友人と一緒にツーリングができればいいのですが、それにはもう少し時間がかかりそうですね。

 バイクの一人旅だから好きなところに好きな時間と好きなペースで行ける。これもう最高!!
 今回は秩父にある観音様を祀る秩父三十四箇所に出かけることにしました。この旅のきっかけはNHKで放送されました「聖なる巡礼路を行く」というサンティアゴ巡礼を見ていつか四国八十八個所を巡礼したいなぁと思っていた気持ちがあり、まずは近くて有名どころの秩父へ出かけてみようと思いました。
 一度御朱印集めも兼ねて 巡礼したのですが、ネットを見ると見落としたところが結構あって改めてゆっくり回りたいと思いました。

 バイクでの移動は細い道や町中も自由に通行できますが三十四ケ寺を一度に廻るのは無理がありますね。まして一カ寺ごとゆっくり見ていたら何日かかるかわかりません。まあ急ぐ旅でもありませんからゆっくり廻って紹介したいと思います。

秩父札所について

 秩父34ヶ所観音霊場(秩父市・横瀬町・小鹿野町・皆野町に点在)は、西国33ヶ所、坂東33ヶ所と共に、日本百番観音に数えられています。

 秩父札所のおこりは、遠く文暦元年(1234)甲午3月18日開創と伝えられ、長享2年 (1488) の秩父札所番付(札所32番蔵) が実在する事から、既に室町時代後期には秩父札所が定着したと考えられ、江戸時代になると観音信仰は庶民の心の支えとして流布し、隆盛をみるようになりました。

 秩父巡礼は、1番四萬部寺から34番水潜寺まで静寂な山村と美しい自然の風光を背景に1巡約100km程あります。この間、ある時は谷をわたり、山路をたどり、野づらを横切っての巡拝は秩父札所ならではのものでしょう。

 素朴な風土に培われた秩父札所霊場の観音様は多くの人々から親しまれ、幸せを祈る人々や救いを求める人々に、安らぎと御利益を与えたまうでしょう。
(パンフレットより)

秩父三十四カ寺の紹介

各札所のおすすめポイントや他では紹介されていない境内の案内図など、巡礼前のお役立ち情報を紹介しています。

札所 第一番 誦経山 四萬部寺 
 しまんぶじと読んでいた。しまぶじです。

札所 第一番 誦経山 四萬部寺


札所 第二番 大棚山 真福寺
 一番から離れた山の奥です。

札所  第二番 大棚山 真福寺
札所 第二番 大棚山 真福寺


札所 第三番 岩本山 常泉寺
 みごとな蓮池と美しい観音堂


札所 第四番 高谷山 金昌寺
 おおきなわらじとものすごい数の仏像さまが待ってます

札所 第四番 高谷山 金昌寺


札所 第五番 小川山 語歌堂
 あたり一面納札の舞

札所 第五番 小川山 語歌堂


札所 第六番 向陽山 卜雲寺
 ちょっと高台にある素敵なお寺です。

卜雲寺


札所 第七番 青苔山 法長寺
 札所随一の大伽藍


札所 第八番 清泰山 西善寺
 こみねかえでが有名な寺院です。

西善寺


札所 第九番 明星山 明智寺
六角形のお堂が印象的です。


札所 第十番 万松山 大慈寺
 ここさけの聖地


札所 第十一番 南石山 常楽寺
 厄除けのお寺としても有名です。


札所 第十二番 仏道山 野坂寺
 見どころがたくさん、蓮の花が咲くときに訪れたい


札所 第十三番 旗下山 慈眼寺
 あめ薬師さま・観音堂・納経堂は必見です


札所 第十四番 長岳山 今宮坊
 堂内の飛天像をお見逃しなく


札所 第十五番 母巣山 少林寺
 大鵬さんや大山しのぶさんの千社札などが貼られています


札所 第十六番 無量山 西光寺
 準四國八十八佛特別霊場の回廊堂をめぐります

西光寺


札所 第十七番 実正山 定林寺
 あのはなの聖地です

定林寺


札所 第十八番 白道山 神門寺
 回廊にある観音様と手綱で繋がりましょう


札所 第十九番 飛淵山 龍石寺
 大きな岩の上に立つ札所です


札所 第二十番 法王山 岩之上堂
 庭園がとてもきれいに管理され、静寂が似合う観音堂です。

岩之上堂


札所 第二十一番 要光山 観音寺
 別名矢の堂と言われています。

観音寺全景


札所 第二十二番 華台山 童子堂
 変わった童子仁王があります。


札所 第二十三番 松風山 音楽寺
 秩父札所を開設した十三権者の石像があります。


第二十四番 光智山 法泉寺
 石段を登った高台にあり、見晴らしがいいお寺です。


札所 第二十五番 岩谷山 久昌寺
 閻魔大王から頂いたといわれる石の御手判があるという不思議なお寺です。


札所 第二十六番 万松山 円融寺
 舞台づくりの奥の院は必見です。


札所 第二十七番 竜河山 大淵寺
 裏山には護国観音が立っています。


札所 第二十八番 石龍山 橋立堂
 こちらの奥の院は橋立鍾乳洞です。

橋立堂


札所 第二十九番 笹戸山 長泉院
 日本有数の石札が残ることから石札堂とも呼ばれています。

長泉院


札所 第三十番 瑞龍山 法雲寺
 行き届いた手入れがされている庭園はみごとです。


札所 第三十一番 鷲窟山 観音院
 長い石段を登った先にあります。

観音院


第三十二番 般若山 法性寺
 奥の院は船の形でお舟観音と呼ばれています。


札所 第三十三番 延命山 菊水寺
 『子がえし』と『孝行和讃』の絵で知られるお寺です。


札所 第三十四番 日沢山 水潜寺
 百観音巡礼の結願所でもあるお寺です。

巡礼の前に

 巡礼するついでに、今人気の御朱印を戴こうと考え下調べにネットでいろいろ情報を検索しました。御朱印帳は1番の札所で買えるようなので1番から巡礼すれば大丈夫です。置いてある御朱印帳は、秩父札所用に作られたものですのでおすすめです。また、どなたかのブログで拝見しましたが 御朱印を戴くときはできるだけ釣銭のないように渡す心配りも必要とありましたので、出かける前に御朱印代をかきあつめました。
 ちなみに巡礼用品は1番と13番のお寺が品ぞろえが多くおすすめのようです。

 服装は動きやすいものがおすすめです。駐車場から結構歩いていくお寺もあります。また、奥の院などへ行こうとするとそこそこ体力が必要だったりまた途中休憩のために飲み物多めに持参がおすすめです。

参拝資料

秩父札所めぐり パンフレット
秩父札所めぐり パンフレット
秩父札所めぐり案内図
秩父札所めぐり案内図

 札所巡りにおすすめのパンフレットが札所等にあります。地図上ですと近いようでも意外に距離があったりしますが、移動の参考にはなります。

お寺の参拝の仕方

 パンフレットやホームページでお寺の参拝方法を紹介しているサイトはたくさんありますが、多少の違いはあっても大体は同じ作法(順番)となっています。細かい説明は省きますが参拝の手順をまとめてみました。すべて書かれている通りにはできなくてもマナーを守ってお参りする気持ちが一番大切だと思います。

・寺院の山門前(または入口)で合掌し一礼して入山します。
 敷居は踏まず右足から入ります。
・手水舎で手と口をすすいで身を清めます。
・鐘楼堂にて自由に撞けるところではやさしく鐘を撞きます。
  帰りに撞いてはいけないそうです。(注意)
・本堂の納札箱に納札・写経を納め、灯明、お線香、お賽銭をあげます。
・ご本尊に合掌礼拝、その後お経を唱えます。
・納経所でお納経(ご朱印)等を戴きます。
・ほかのお堂等があればお参りします。
・山門を出てから本堂に向かい合掌一礼します。

納経について

納経料金

納経帳
 書き入れ朱印 300円 朱印・重ね印 200円
掛け軸
 書き入れ朱印 500円 朱印・重ね印 200円
おいずる
 書き入れ朱印 500円 朱印・重ね印 200円

令和6年3月1日より納経帳御朱印料を500円に改定されるとのことです。
なお、重ね印(200円)や掛け軸(500円)などにつきましては、変更はないようです。

納経時間

3月1日〜10月末日 8:00〜17:00  
11月1日〜2月末日 8:00〜16:00   
※昼休憩(通年) 12:00〜12:30
緊急事態宣言により時間の短縮や御朱印の自粛がある場合は注意ですね。
詳しくは秩父札所連合会のホームページでご確認ください。

では

各寺院の見どころについて

やはり行き当たりばったりでは、見ておきたいところを見逃したりします。結果また、訪れたりしますので良いことなのかもしれませんが。
できるだけ見逃したくない場所やおすすめなどを各寺院ごとに掲載しますので是非参考にしてください。

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